ER・ICUの年収相場、資格取得、将来の選択肢を徹底ガイド
救急看護師は、救急外来(ER)やICU(集中治療室)において、急性期の患者に対する初期対応や集中的な看護を行う専門職です。交通事故、心筋梗塞、脳卒中など、生命の危機に瀕した患者を最前線で支える重要な役割を担っています。
救急看護師の年収は、病院の規模や地域、経験年数によって異なりますが、一般的な病棟看護師よりもやや高い傾向にあります。
| 経験年数 | 救急看護師の年収 | 一般病棟看護師の年収 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 3年目 | 430万〜490万円 | 400万〜450万円 | +30万〜40万円 |
| 5年目 | 480万〜550万円 | 440万〜510万円 | +30万〜40万円 |
| 10年目 | 530万〜620万円 | 490万〜570万円 | +40万〜50万円 |
| 15年目以上 | 580万〜700万円 | 530万〜650万円 | +50万円前後 |
救急部門は夜勤回数が多い傾向にあり、夜勤手当が年収を押し上げます。また、救急看護認定看護師の資格を持っていると月額10,000〜20,000円の資格手当が付くケースもあります。さらに、三次救急の病院では危険手当が支給される場合もあります。
救急看護師のキャリアは大きく分けて「専門性を深めるルート」と「経験を活かして転身するルート」の2つがあります。
| 転職先 | 救急経験が活きるポイント | 年収目安 |
|---|---|---|
| 訪問看護 | 急変対応力、アセスメント力 | 420万〜500万円 |
| 手術室 | 迅速な対応力、多職種連携 | 460万〜540万円 |
| 一般病棟(管理職) | リーダーシップ、危機管理能力 | 500万〜650万円 |
| 医療機器メーカー | 臨床経験を活かした営業・教育 | 450万〜600万円 |
| 看護教育者 | 実践的な教育力 | 400万〜550万円 |
救急看護はやりがいの大きい分野ですが、以下の理由から転職を検討する看護師も少なくありません。
救急看護の経験は、どの転職先でも高く評価されます。「急変対応ができる」「冷静な判断力がある」「多職種連携に慣れている」といったスキルは、訪問看護、クリニック、介護施設など、あらゆる現場で求められる能力です。
| 資格名 | 概要 | 取得条件 |
|---|---|---|
| BLS(一次救命処置) | 心肺蘇生法とAEDの使用法 | 講習受講で取得可能 |
| ACLS(二次救命処置) | 高度な心肺蘇生法 | BLS取得後、講習受講 |
| JNTEC(外傷看護) | 外傷患者の初期看護 | 看護師経験3年以上推奨 |
| ICLS | 医療従事者向け蘇生トレーニング | 医療従事者であれば受講可能 |
| 救急看護認定看護師 | 救急看護の専門的実践 | 実務経験5年以上(うち3年は救急) |
看護師免許を取得後、救急外来やICUのある病院に就職します。特別な資格は不要ですが、BLSやACLSの資格があると有利です。新卒から配属されるケースもあれば、一般病棟で数年経験を積んでから異動するケースもあります。
非常に人気のある転職パターンです。救急で培ったアセスメント力や急変対応力は、在宅で1人で判断する場面が多い訪問看護で大きな強みになります。多くの訪問看護ステーションが救急経験者を歓迎しています。
定期的な休息の確保、同僚との振り返り(デブリーフィング)、プライベートの充実、専門家への相談(カウンセリング)が有効です。自分の限界を知り、必要に応じて配置転換や転職を検討することも大切な自己防衛策です。