1年目・2年目・3年目、それぞれの転職リスクとベストタイミング
日本看護協会の調査によると、新卒看護師の1年以内の離職率は約7.5〜8%前後で推移しています。つまり、約13人に1人は1年以内に最初の職場を離れています。「石の上にも三年」という考え方は根強いですが、看護師の転職市場は近年大きく変わってきています。
人手不足が深刻化する中、「第二新卒」として経験1〜3年の若手看護師を積極的に採用する施設が増えています。大切なのは「何年目で転職するか」よりも、「なぜ転職するのか」「次の職場で何をしたいか」を明確にすることです。
| 経験年数 | 転職のしやすさ | 市場評価 | 求人の選択肢 |
|---|---|---|---|
| 1年未満 | やや難しい | 「すぐ辞める人」と見られるリスクあり | 限定的(病院中心) |
| 1〜2年目 | 普通 | 基本スキルは習得済みと評価 | 病院中心、一部クリニック |
| 3年目 | 非常に良い | 「即戦力」として高評価 | 幅広い(病院・クリニック・訪問看護) |
| 4〜5年目 | 非常に良い | リーダー経験があると高評価 | 非常に幅広い |
1年目での転職は「早期離職」として捉えられるリスクがありますが、以下のケースでは転職を検討すべきです。
1年目の離職は珍しいことではありません。大切なのは、次の職場選びで失敗しないこと。教育体制が充実した職場を選び、じっくりスキルを身につけ直すことで、キャリアは十分にリカバリーできます。
2年目は、基本的な看護スキルを一通り習得し、夜勤も経験した段階です。「一通りできるけど、まだ得意分野は定まっていない」という時期。
「看護師は3年目から転職するのがベスト」と言われる理由は以下の通りです。
| 3年目看護師の転職先 | 年収目安 | 求められるスキル |
|---|---|---|
| 総合病院(他院) | 430万〜500万円 | 急性期の基本スキル |
| クリニック | 370万〜430万円 | 外来対応、採血スキル |
| 訪問看護 | 420万〜480万円 | アセスメント力、自立した判断力 |
| 介護施設 | 380万〜440万円 | 高齢者看護の基本 |
| 美容クリニック | 400万〜500万円 | 接遇スキル、コミュニケーション力 |
「今の職場が嫌だから」だけでは不十分です。「次の職場で何をしたいか」「どんな看護師になりたいか」を具体的に言語化しましょう。面接でも必ず聞かれます。
経験が浅いうちの転職では、次の職場の教育体制が非常に重要です。中途採用者向けの研修制度、プリセプター制度の有無を必ず確認しましょう。
新人看護師は転職経験がないため、求人の良し悪しの判断が難しいです。転職エージェントに相談することで、自分の経験年数に合った求人を紹介してもらえます。手数料10%のナースロビーなら、病院側の採用コストが低いため、経験が浅くても採用されやすくなります。
「早く辞めたい」という気持ちが先行して、条件を十分に確認せずに転職先を決めてしまうのは危険です。最低3つの求人を比較検討しましょう。
見つかります。看護師の求人倍率は高く、1年目での退職でも採用してくれる施設はあります。ただし、選択肢は3年目以上と比べて限られるため、転職エージェントを活用して条件の良い求人を探すことをおすすめします。
一概にそうとは言えません。3年続けることで得られるメリット(スキル、市場価値、退職金)は大きいですが、心身の健康を犠牲にしてまで我慢する必要はありません。まずは信頼できる人に相談してみましょう。
同規模の病院への転職であれば、年収はほぼ同水準です。クリニックや介護施設に移る場合は夜勤手当がなくなるため、年収が下がる可能性があります。一方、訪問看護であれば日勤ベースでも同程度の年収が得られる場合があります。
病院から奨学金を借りている場合、「〇年間勤務すること」が返済免除の条件になっているケースがあります。条件を満たさずに退職すると一括返済を求められることもあるため、奨学金の契約内容を必ず確認してから転職活動を始めましょう。