地域別・経験年数別の平均年収データと年収アップのポイント
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、神奈川県の看護師の平均年収は約510万円で、全国平均(約500万円)をやや上回る水準です。ただし、県内でも地域差があり、横浜市・川崎市エリアと県西部では給与水準に違いがあります。
一方で重要なのは、給与の額面だけでなく「生活費を引いた後の可処分所得」です。県西部は家賃が安いため、同じ年収でも手元に残るお金は都心部と変わらない、あるいは多いケースもあります。
| 地域 | 平均年収 | 家賃相場(1LDK) | 年間家賃差額 |
|---|---|---|---|
| 横浜市 | 520万〜560万円 | 9万〜12万円 | 基準 |
| 川崎市 | 510万〜550万円 | 8万〜11万円 | -12万円 |
| 藤沢市 | 470万〜530万円 | 7万〜9万円 | -36万円 |
| 茅ヶ崎市 | 460万〜530万円 | 7万〜9万円 | -36万円 |
| 平塚市 | 450万〜520万円 | 6万〜8万円 | -48万円 |
| 厚木市 | 460万〜540万円 | 6万〜8万円 | -48万円 |
| 小田原市 | 450万〜520万円 | 5万〜7万円 | -60万円 |
| 秦野市 | 430万〜510万円 | 5万〜7万円 | -60万円 |
| 南足柄市 | 420万〜500万円 | 4万〜6万円 | -72万円 |
例えば、横浜市で年収530万円・家賃10万円の看護師と、小田原市で年収480万円・家賃6万円の看護師を比較すると、年間の家賃差は48万円。額面の年収差50万円はほぼ相殺され、食費や交通費の差を考えると、小田原の方が手元に残るお金が多い可能性があります。
看護師の給与は経験年数によって大きく変わります。以下は神奈川県西部エリアの目安です。
| 経験年数 | 月収(税込目安) | 年収(税込目安) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 新卒〜1年目 | 23万〜26万円 | 350万〜400万円 | 夜勤開始後は増加 |
| 2〜3年目 | 25万〜29万円 | 380万〜440万円 | 一通り独り立ち |
| 4〜7年目 | 28万〜34万円 | 430万〜520万円 | リーダー業務経験 |
| 8〜12年目 | 32万〜38万円 | 490万〜580万円 | 主任クラス |
| 13年目以上 | 35万〜45万円 | 530万〜680万円 | 管理職・専門職 |
看護師の給与で最も大きな変動要因は夜勤の有無です。夜勤手当は1回あたり約8,000〜15,000円が相場で、月4〜5回の夜勤で年間40万〜90万円の差が生まれます。
| 勤務形態 | 年収目安(経験5年) | 特徴 |
|---|---|---|
| 二交替(夜勤あり) | 470万〜530万円 | 夜勤手当が年収の10〜15%を占める |
| 三交替(夜勤あり) | 460万〜520万円 | 準夜勤・深夜勤に分かれる |
| 日勤のみ(病院) | 400万〜460万円 | 外来・手術室・透析室など |
| 日勤のみ(クリニック) | 370万〜430万円 | 残業少なめ、土日休みも多い |
| 訪問看護 | 420万〜500万円 | オンコール手当含む |
| 介護施設 | 380万〜450万円 | 夜勤ありの場合はもう少し上 |
専門性の高い資格を取得することで、基本給や手当がアップするケースがあります。
同じ経験5年でも、急性期の経験があるか、専門的なスキルがあるかで市場価値は大きく変わります。転職エージェントに相談して、客観的な評価を受けることが第一歩です。
「年収」だけでなく、基本給・夜勤手当・住宅手当・通勤手当・賞与の内訳を確認しましょう。基本給が低くて手当で補っている場合、賞与が少なくなる可能性があります。
意外と知られていませんが、転職エージェントの手数料は病院が払っています。手数料が高いと、病院は採用コストを抑えるために給与を下げる動機が生まれます。手数料10%のナースロビーなら、その分が看護師の給与に反映されやすくなります。
前述のとおり、年収の額面だけでなく、家賃・通勤時間・生活費を含めて判断しましょう。県西部は可処分所得で都心に匹敵するケースが多いです。
1つの求人だけで判断せず、必ず複数の求人を比較検討しましょう。同じ地域でも病院によって50万〜100万円の年収差があることは珍しくありません。